毎年京都で開催される「五山の送り火」。
テレビでも毎年取り上げられるイベントで、
2016年も開催が決定しているのですが、
五山の送り火の意味ってそもそも何なんでしょうか?
また、2016年の開催概要や場所、
雨天の場合はどうなるかについて、
調べてみました。
五山の送り火とは?
五山の送り火とは、
毎年8月16日に京都で、
開催されるイベントで、
夏を代表する風物詩の1つです。
2016年も開催されます。
もっとも有名なのが、
「大文字」ですが、他にも、
「妙法」、「船形」、「左大文字」、「鳥居型」
があり、これら5つを総称して、
「五山の送り火」と呼んでいます。
点灯は大文字からスタートし、
反時計回りに、5分置きで点火し、
それぞれ約30分点灯します。
順番と場所については、
1、大文字(午後8時点火)
場所:東山如意ヶ嶽(にょいがたけ)
2、妙法(午後8時5分点火)
場所:妙は松ヶ崎西山西加茂船山、法は松ヶ崎東山大黒天山
3、船形(午後8時10分点火)
場所:西加茂船山
4、左大文字(午後8時15分点火)
場所:大北山
5、鳥居型(午後8時20分点火)
場所:嵯峨鳥居本曼茶羅山(さがとりいもとまんだら)
です。
五山の送り火の鑑賞プランや、
宿泊プランのツアーもあり、
京都市内の各ホテル屋上からも、
よく見えます。
京都駅周辺で、
5つ全て見えるホテルもあり、
人気が高い為、事前抽選と、
なっているところもあります。
五山の送り火の意味とは?
そもそも、五山の送り火が、
何を目的に行われているのか知っている人は、
意外と少ないんじゃないでしょうか?
かくいう自分も、
いまいち理解していなかった為、
調べてみました。
諸説ありますが、主なものは、
精霊が「大」の字の形になぞらえられており、
何妙法蓮華経のお経「妙法」を唱えながら、
精霊船「船形」に運ばれ、
三途の川を渡ってから再び姿を見せ「左大文字」、
最後に西にある「鳥居」をくぐって冥界に帰られるというものです。
お盆の時期、ご先祖様を、
お送りする宗教行事ですが、
5つの文字の意味は、
こういう意味が含まれていたんですね。
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五山の送り火の起源・由来とは?
また、五山の送り火の、
起源・由来については諸説あり、
実ははっきりしていません。
意外ですが、
いつ、誰が、何のために始めたのかも
わからず、謎に包まれています。
主な諸説は3つあり、
1、平安初期「空海」説
2、室町中期「足利義政」説
3、江戸初期「能書家・近衛信尹」説
です。
祖霊が帰っていくとされる、
黄泉の国は、平安時代には、
山奥にあると考えられていました。
山奥には、天上があるという考えから、
送り火は山の中で、
行われていたとも考えられています。
五山の送り火のアクセスは?
五山の送り火を鑑賞する為の、
会場へのアクセス方法ですが、
5つの場所で行われる為、
会場はバラバラです。
会場は、下のようになっています。
出展:http://lmaga.jp/series.php?id=12&series=1685
なので、各会場への主なアクセス、
最寄駅を紹介します。
<大文字>
場所:鴨川堤・鴨川西岸
アクセス:「出町柳」駅下車
<妙法>
妙
場所:京都ノートルダム女子大学付近
アクセス:「修学院」下車 西へ徒歩20分
法
場所:高野山堤東岸、河合橋〜松ヶ崎浄水場付近
アクセス:「出町柳」駅下車 北へ徒歩20分
<船形>
場所:鴨川堤の北山大橋〜西加茂橋付近
アクセス:「三条」駅から市バス 上賀茂御菌橋 下車
<左大文字>
場所:西大路通りの西院〜金閣寺付近
アクセス:「西院」下車、西大路通りを北上または、
出町柳駅から市バス「北の白梅町」下車
<鳥居型>
場所:広沢池付近
アクセス:「三条」駅から市バス「山越」下車
雨天の場合、五山の送り火は?
雨天の場合でも五山の送り火は、
決行されます。
1963年以降、
延期・中止になったことはありません。
その理由としては、
五山の送り火は、
お盆に帰ってきた先祖の霊を、
送る為のものであるから、
日にちの変更ができないからです。
まとめ
いかがでしたか?
五山の送り火の意味や起源、
由来について紹介しました。
大文字が大きくクローズアップされるので、
一文字だけかと思いがちですが、
実は5文字あり、
5文字で1つのストーリーになっていたんですね。
京都の夏の風物詩の1つなので、
是非一度足を運んでみてください。
以上、
京都五山の送り火の意味は?2016の場所と雨天の場合は?
でした。