熱中症の重症度が中度~重度でみられる症状が頭痛と発熱です。
初期段階で気が付ければいいのですが、なかなか気が付けないことも多いです。
風邪の症状と似ていますが、
風邪で辛いときは安静にしているだけでもある程度治りますが、
熱中症の場合は放置していても悪化する一方で、最悪の場合は死に至ります。
そうならないために、
今回は熱中症に伴う頭痛や発熱の症状が出たときの対処法や、
前兆などをご紹介していきます。
目次
熱中症の初期症状と対処法
熱中症の重症度は3段階に分けられます。
この3段階の内、初期症状、つまり軽度の時点で熱中症かも?
と気が付いて対処することで早く回復することができます。
熱中症の初期症状とはどのようなものがあるのでしょうか?
熱中症の軽度の症状とは?
熱中症の初期症状はめまい、立ちくらみ、手足のしびれ、
筋肉の痙攣や硬直(こむらがえり、手足をつる状態)などの症状が現れます。
この症状が現れたら熱中症を疑い、重症化しないよう早急に対処する必要があります。
ではどのように対処すれば良いのでしょうか?
熱中症の初期症状の対処法
1.涼しいところに移動する。
屋外の場合は涼しい日陰へ、室内の場合は窓を開ける、
エアコンつけるなどの方法で室温を下げます。
ただし、室温の下げ過ぎに注意してください。
エアコンの設定温度は26~28℃が適温です。
2.足を頭より高くし、横になり休む。
衣服で締め付けがある場合は締め付けを緩め、
折り畳んだタオルなどを足の下に敷き、足を頭より高くし休みます。
3.保冷剤などを使い体温を下げる。
保冷剤や氷、冷たい濡れタオルなどを首筋や脇の下に当て、体温を下げます。
気持ちが良いので額を冷やしたくなりますが、
太い血管が通っている首筋や脇の下を冷やした方が、
効率的に素早く体温を下げることができます。
保冷剤や氷を肌に直接当てると冷えすぎてしまうので、
必ずタオルなどに包んで使ってください。
4.水分補給
水ではなく、スポーツドリンクや経口補水液を飲みましょう。
このときなるべくなら冷たいものではなく、
常温のものを一口ずつゆっくり飲んだ方が失われた水分や塩分、
ミネラルを早く吸収することができます。
スポーツドリンクなどが無い場合は、
水1ℓに対し塩3gと砂糖40gを溶かしたもので代用できます。
お好みでレモン汁などを加えるとサッパリして飲みやすくなります。
殆どの場合、この処置で改善しますが、
改善が見られない場合は早急に医療機関を受診してください。
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要注意!頭痛は重症度中度!
初期症状から一段階症状が進むと頭痛の症状が現れます。
日常的に頭痛症状がある方は気が付かない場合があるので注意してください。
他にも吐き気、嘔吐、倦怠感などの症状が現れます。
熱中症の頭痛の原因
頭痛が起こる原因は水分不足です。
水分不足により血液が濃くなり、
脳に栄養が行き渡らなくなることで頭痛が起こります。
熱中症で頭痛が起こったときの対処法
基本的には軽度のときと同じ対処法を行います。
水分不足が原因ですので、水分をしっかり摂るようにします。
自分で飲めない状態のときは、無理に飲まずに早急に医療機関を受診してください。
飲めない状態で無理に飲むと誤嚥などの原因になりますので無理は禁物です。
危険!発熱の重症度は重度!
中度からもう一段階重症度が上がると、
重度になり本来なら救急車を呼ぶレベルです。
早急に処置をしないと命に関わる場合もあるので、
40℃前後の発熱がある場合は迷わず救急車を呼んでください。
この他の症状は意識障害、痙攣、過呼吸、運動障害などが起こります。
熱中症の発熱の原因
原因は主に2つあります。一つは大量に汗をかいたため、
体内の水分が不足し、汗が出せなくなり体温を下げることができず発熱している状態。
もう一つは脳が機能障害を起こして汗を出す指令が出せなくなった状態があります。
どちらの場合も大変危険なサインですので、早急な処置が必要です。
熱中症で発熱時の対処法
早急に医療機関を受診するか、救急車を呼んでください。
意識障害がある場合は迷わず救急車を呼びましょう。
待っている間に応急処置として、軽度でご紹介した対処法を行います。
意識障害・運動障害がある場合は、無理に水分を飲む必要はありません。
自分で飲める状態のときにだけ飲んでください。
まとめ
いかがでしたか?
熱中症の頭痛や発熱は危険なサインだと分かって頂けたでしょうか?
熱中症による頭痛や発熱に効くお薬はありませんので、
無理はせず、早めに対処して、場合によっては救急車を呼ぶようにしてくださいね。
元気に楽しい夏を過ごしましょうね。
以上、
熱中症の症状!頭痛や発熱の時の対処法は?
でした。